第64話 山内惠介さん
ビクターエンタテインメントのシンボル犬はニッパーですが、そのニッパー大使に任命された山内惠介さん。
所属レコード会社のPRにも頑張っていますが、何より新曲「流転の波止場」をヒットさせることが大使としての役目を果すことになるでしょう。
さてスタジオで見る山内惠介さん、さすがに紅白初出場を果たしただけに貫禄さえ出て来ましたね。
ただ、山内さんは「エンカな高校生」というキャッチコピーでデビューしたのが15年前。
その頃にも何度も仕事をご一緒した私としては、素晴らしい成長ぶりだと実感しています。
スタジオで話を聞くと「紅白後のこの年が大切」と言い切っています。
つまり「流転の波止場」を大切に歌うことが、紅白の実績になると自覚しているのです。
その思いを受け止めてこの曲を聞くとはつらつとしたボーカルが心地よく耳に入ります。
戦前の上原敏さんの「流転」以上のヒットを期待しましょう。
2016年5月
松原敬生 経歴
元東海ラジオ放送のアナウンサー。
東海ラジオ名物アナウンサーとして36年間数々の番組を担当。
2004年にフリーアナウンサーとして独立し、以後数多くの歌謡番組で活躍。
また歌手として「哀愁のトラッカー」をはじめ最新曲「哀愁グラス」までを数多くの作品をリリース。
その他:石原裕次郎に心酔し「東海の裕次郎」と自称していた。
千客万来(せんきゃくばんらい)
多くの客が入れ替わりひっきりなしに来て絶え間がないこと。
「千」「万」は数の多いことを示す。
店などが繁盛していたり来客が頻繁にあったりするときに用いる。
「客」は「かく」とも読む。