第68話 坂本冬美さん
坂本冬美さん。
デビュー曲「あばれ太鼓」から30年です。
今や演歌、歌謡界の大きな柱の存在になりました。
9月15日にはNHKホールで記念のリサイタルが行われます。
この30年、我が娘のような思いで見てきましたが、着実に存在感を増して来ました。
何よりも、節目節目でヒット曲を世に送り出して来たのは驚嘆に値しますし、敬意を表したいですね。
さて今度は30周年にふさわしい楽曲が登場しました。TBSドラマ「神の舌を持つ男」の主題歌「女は抱かれて鮎になる」でドラマにも出演します。
ドラマの演出家の『ど真ん中の演歌をやって欲しい』という要望に応えた作品は、久しぶりの冬美節が冴え渡ります。
アルバム「Lovesongs」がこぶしもなく、軟らかい歌唱で好評ですが、こうした演歌でも個性を発揮出来るところが、坂本冬美たるところです。
周年記念の年、大ヒットの予感が私にはするのですが。
2016年9月
松原敬生 経歴
元東海ラジオ放送のアナウンサー。
東海ラジオ名物アナウンサーとして36年間数々の番組を担当。
2004年にフリーアナウンサーとして独立し、以後数多くの歌謡番組で活躍。
また歌手として「哀愁のトラッカー」をはじめ最新曲「哀愁グラス」までを数多くの作品をリリース。
その他:石原裕次郎に心酔し「東海の裕次郎」と自称していた。
千客万来(せんきゃくばんらい)
多くの客が入れ替わりひっきりなしに来て絶え間がないこと。
「千」「万」は数の多いことを示す。
店などが繁盛していたり来客が頻繁にあったりするときに用いる。
「客」は「かく」とも読む。