第33話 西崎 緑さん
必殺シリーズの主題歌「旅愁」のヒット曲を持つ舞踊の西崎流の宗家、西崎緑さんが22年ぶりに新曲をリリースしました。
舞踊家にふさわしい「和」のテイストの濃い作品です。踊りの世界も和です。
和を歌声で表現するのが今度の作品ですが、踊りから学んだことが大いに役立ったそうです。
着物姿で歩くこと、立っていることは簡単なようで大変難しいことだそうです。
それを自然に出来るのが日頃の稽古があってのことです。
週一度お弟子さん達に稽古をつけますが、必ず大きな鏡が前にあり、自分の姿を映し出します。
鏡を見て自分の所作を確かめるわけです。
踊りは喋らない分だけ所作で表現するわけですから、当然ですね。
ところで西崎緑さん、ハタチの頃からよくご一緒させて頂いていますが、いつお会いしても昔とほとんど変わりません。
何故?「大きな鏡が秘訣」とおっしゃっています。
身体のバランスを見るのにもってこいですし、見られる(自分で見るのですが)ことが良いかもと話しています。
全身が映る大きな鏡、私も取り入れましょうか。
2013年10月
松原敬生 経歴
元東海ラジオ放送のアナウンサー。
東海ラジオ名物アナウンサーとして36年間数々の番組を担当。
2004年にフリーアナウンサーとして独立し、以後数多くの歌謡番組で活躍。
また歌手として「哀愁のトラッカー」をはじめ最新曲「哀愁グラス」までを数多くの作品をリリース。
その他:石原裕次郎に心酔し「東海の裕次郎」と自称していた。