第9話 原田悠里さん
もう長い仕事仲間になります。
原田悠里さんは今年、歌手デビュー30年ですから、30年前から、よく仕事でご一緒しました。
とりわけ印象深いのは、デビュー曲の「俺に咲いた花」が私が個人的に大好きで、ラジオの公開録音が終わった時に、生意気にもお客様の前で歌わせて貰った曲なんです(本番では歌わせて貰えませんでした)。まだそんなにカラオケブームではなかった頃だと思います。
当時の原田悠里さんは、今のような着物姿ではなく、ジャンパー姿のステージでした。異色でしたね。そして縁がさらに深まったのは、原田悠里後援会の第一号が誕生したのが、愛知県の岡崎市で、岡崎のイベントが多くなり、司会でよく会うようになってからです。
鹿児島大学で声楽の勉強をしていただけに、音楽に関する造詣も深い悠里さんは、ひばりさんとマリア・カラスさんを対比させる「ひばりとカラス」を出版しています。
とにかく、ひとあたりのいい悠里さん。北島三郎さんの門戸を叩くまで小学校の音楽教師をしていた頃の子供達への接し方がわかりますね。
30周年の記念曲「明日を信じ て」 は日本人に送る応援歌、もちろん自分への応援歌でもあるようです。
2011年10月
松原敬生 経歴
元東海ラジオ放送のアナウンサー。
東海ラジオ名物アナウンサーとして36年間数々の番組を担当。
2004年にフリーアナウンサーとして独立し、以後数多くの歌謡番組で活躍。
また歌手として「哀愁のトラッカー」をはじめ最新曲「哀愁グラス」までを数多くの作品をリリース。
その他:石原裕次郎に心酔し「東海の裕次郎」と自称していた。