お知らせ


平成29年9月23日(土・祝)
彩琳8th anniversary 新曲発表  歌の祭典
司会:松原敬生
会場 サンプラザシーズンズ B1ブリックの間
名古屋市名東区藤里町1601 問い合わせ:TEL 052-774-0211
主催:堀田利夫音楽事務所
後援:彩琳後援会事務MUSIC
協賛:(株)ウェブクウ・(株)ガラシャ・ムーミン・うた湯の郷宿・カラオケ情報誌エース・湯楽

〈月刊シンガープロ2017年12月号掲載記事〉 
 彩琳8th anniversary 新曲発表 歌の祭典が、9月23日、サンプラザシーズンズで盛大に行われた。

 彩琳は、台湾出身の歌姫。日本に来て、今年デビュー9年目を迎える。今年9月20日に新曲「新宿赫い雪」(詞・坂口照幸、曲・佐瀬寿一、編・荻田光雄)がリリースされた。彼女の前作「台湾海峡」(詞・坂口照幸、曲・堀田利夫、編・岩田光司)に続く作品で、哀愁漂う楽曲。タイトルの「赫」という漢字はとても珍しいが、女心の切なさ、哀しさがより強く伝わってくるようだ。

 前作の「台湾海峡」は大好評で、カラオケ喫茶をはじめ通信カラオケが設置されている各店で、カラオケ愛好家によく歌われている。「彩琳は哀愁があるから切ない唄がいい」と坂口照幸氏がしたためた作品である。今作の新曲「新宿赫い雪」も坂口氏が作詞されており、なんと作曲は、佐瀬 寿一(させ じゅいち)氏。佐瀬氏は、今でも売れ続けている昭和の大ヒット曲で、かつ日本で売り上げ枚数が最も多いとされている「およげ!たいやきくん」を作曲された超一流の作家。そして編曲は、歌謡界に光り輝く巨匠の一人である荻田光雄氏。荻田氏は、中森明菜「セカンド・ラブ」、布施明「シクラメンのかおり」、梓みちよ「メランコリー」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」等の名作を世に送り出してきた名作家。

 彩琳は、平成20年に「我愛你あなただけ」でデビューし、「恋の命火」、「飛騨の恋人形」、「涙のエアポート」、「台湾海峡」とリリースし、今作は通算6枚目のシングル。面白いのは続編でリリースしてくるので、映画を見ているようなストーリーが歌に感じられる点。

 彩琳は、10年前に堀田利夫の「台北の夜」を聴いて、ひどく感銘を受け、CDを買いにレコード店に走ったが、既に廃盤になっているので無いと言われて、堀田事務所に買いに走ったのが、堀田利夫氏との出会いである。堀田利夫氏は台湾を離れひとり日本にきた彼女に何かしてあげたいと、デビュー曲「我愛你 あなただけ」を始め全12曲の楽曲を提供。そして5枚目シングルの「台湾海峡」から坂口照幸氏が作詞を手がけることになり、一段と哀愁が漂う楽曲に仕上がっている。前作の「台湾海峡」は、愛する彼のいる日本に向かう飛行機の中で、会えるか会えないか分からない心境を綴ってるが、新曲の「新宿赫い雪」は、彼に会うために新宿まで来たが、彼に会えない日々の胸中、故郷へ帰ろうか迷う女心を綴っている。歌詞の中の「新宿」、「はつ雪25時」、「赫い雪」の言葉は壮絶な響きがあり、究極の切なさを醸し出しているように感じる。坂口照幸氏が温めてきた作品を満を持して彩琳で世にでてきたことが感慨深い。

 さて、彩琳の歌の祭典は、堀田利夫氏(キーボード)と鹿室浩二さん(ギター)の生演奏や尺六太鼓での歌唱ステージ、松原敬生氏とのデュエット、1コーラスメドレーなどバラエティーに富んでいる。

 彩琳が、「謙虚、努力、感謝の気持ちを忘れずに、とにかく一生懸命がんばって、男性でも女性でも若い人でも年輩の方にも愛される歌手になりたい。今まで、ずっと応援してくださるファンの皆様、支えてくださる周りの皆様が彩琳にとって、一生の宝です。」と語った言葉が印象的だ。250人もの大勢の観覧客に囲まれて、彼女は、この日、大スターであったけど、人柄は庶民的で親しみやすく、謙虚な気持ちでいることが大切だと常日頃から思っているのだろう。

 彩琳は、司会の松原さんから「夢は?」と問われて、「普通のテレビに出られること」と答えたけれど、これも彼女の謙虚な人柄の現れなのだろうか。おそらく彩琳の夢は、NHKのうた番組にでること。そして台湾にいる母にその晴れ姿を届けたいことだと私は思う。

 最後に新曲「新宿赫い雪」を大熱唱し、友情出演の皆さんも壇上に上がって三方礼。「里の秋」を合唱して彩琳8周年記念の祭典を締めくくった。

 天国にいる、歌の大好きだった父、故郷で着物を縫ってくれている母に、彩琳の今日の晴れ姿と歌声が届いた事に違いない。

投稿:2018年1月13日


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