五木ひろし新曲「日本に生まれてよかった」 ファイブスタエンタテインメントより2021年5月12日リリース
五木ひろし新曲「日本に生まれてよかった」がファイブスタエンタテインメントより5月12日に発売!
五木ひろしの歌をこれまで幾つも聴いて来たが、改めて聴き直すと歌に命が宿っているかのように感じる。
今回5月12日に発売される新曲「日本に生まれてよかった / ぽつんとひときり / このままずっと」を試聴したが、想いの通りである。
「日本に生まれてよかった」は、清らかな曲調から6コーラス目にはバックコーラスの奏でる音で世界の窓が一斉に開くようなスケール感がある。
「日本に生まれてよかった」は、10年ほど前に都倉俊一氏が国民的な愛唱歌になることを期待して書き上げた作品であるが、このタイミングで五木ひろしがリリースを決心したのは、咋今のコロナ禍で、つらいことも多い今だからこそ、その終息を願わずにはいられないからなのだろう。
佐藤和豊氏は編曲を担当し、歌詞をより良く聴かせるために工夫を凝らした。五木ひろしはその巧みなアレンジも手伝って、歌唱の言葉が聴衆によりしっかり伝わり、雪どけ、山、夕焼け、入道雲などの景色が自然と目に浮かんでくる。
歌詞には、四季の美しさ、家族の絆など日本のよさが描かれており、最後の結びの言葉、「この国は私のふるさと」が強烈な印象を残す。
「日本に生まれてよかった」と思える日が一日も早く来ることを願いたい、そんな思いを強く抱かせる歌である。
「ぽつんとひときり」は、「神田川」で知られるフォークシンガーの南こうせつ氏が、五木ひろしのために歌を作った曲で、作曲が先で詞はあとから松井五郎氏が書いたもので歌詞が美しいメロディーに見事にマッチし、思わず口ずさんでみたくなる。
しんみりとした詩が、言葉ひとつひとつを生き物のように奏でる五木ひろしの歌声でさらにしんみりとした気持ちにさせられる。
「なんでこんなに涙があふれてくるんだろう」の一文は堪らない切なさを抱かせ、最後の下り、「ぽつんとひときり」でとどめを刺される。
「このままずっと」は、市川由紀乃の師匠である幸耕平氏が作曲された楽曲。作詞は亡くなられた松本礼児氏が担当し、幸耕平氏がメロディーを作り、少しずつ詩をはめていくという手法で今から20年前に作られた。
この作品を近頃、幸耕平氏が市川由紀乃に聴かせたところ、良い曲だと五木ひろしに伝えて、本人がこのたび歌うことになった。
市川由紀乃が自分の曲として歌っても良いように思うが、何かしらの彼女の想いがあっての事だろう。
「このままずっと」は、女歌で女性の切ない心情が深く描かれている。
切ない女性の熱い想いが五木ひろしの静かさと激しさの緩急のある歌声が強烈に胸にぐさりと突き刺さる。これほど胸がえぐられる歌は演歌の醍醐味でもある。
シンガープロ 安藤秀樹
詳細内容
五木ひろし公式サイト
投稿:2021年5月12日