ライブ配信「知里の"イチ”おっぺし!【Vol.2】」を視聴して
知里の"イチ”おっぺし!(楽園堂YouTubeチャンネル)
「知里の"イチ”おっぺし!【Vol.2】」が令和4年2月24日(木)の午後7時から作詞家の伊藤美和先生をお招きして「楽園堂YouTubeチャンネル」でライブ配信が行われた。
伊藤美和先生は、様々なアーティストの作詞を手掛けている作詞家で、知里には「永遠の人」、「華ロック」、「逢いたい人は誰ですか」、「抱きしめて」の楽曲を提供している。
知里との会話のやりとりで、美和先生の「三越に出掛けたらすごい人だったので、何で?と思ったら祭日だったから」などの語り口には親近感が湧く。著名な美和先生を身近な存在に感じるのは生トークならではのことでライブ配信は良い企画だと思う。
ドラマは作詞のアイデアの宝庫で、美和先生は、朝から晩まで韓国ドラマを観ている日もあるとのことで、スラスラと言葉となって出てくるのは、そういうことなのかも知れない。
知里の「詩をつくるときにテーマが決まっていなかったら、どのように詩を創られるのか」の問いが大変興味深い。
歌手は決まっているので、歌手のイメージと過去の作品を調べて重ならないようにしている。因みに知里のイメージは、元気で明るいが、切ない詩を歌った方が似合うのじゃないか、失恋にも振られたパターンや相手を思って自ら身をひくパターンなどがあって、今回は、身をひく失恋をテーマに知里が作詞して行くことになった。
言葉選びは難しく、知里は最初の一行は上手く書き上げたものの、次の行からの言葉がなかなか思い浮かばなくて、美和先生の手ほどきを受けながら詩を創り上げていく。
美和先生は、「二行で完結できるように、最初にどういう歌であるかを聴き手にわかっていただけないといけない。」とアドバイス。
歌手が失恋の詩を歌うと聴き手は、歌手の実体験が表現されていると思うことがあるので、歌手が詩に向かい合うのは恥ずかしいことかもしれない。一方、自ら歌わない作詞家は、遠慮なくドラマチックに描けるのかもしれない。
出来上がった詩を知里がピアノの前で演奏を始めると、なんと即興でメロディーをつけて歌っているので驚いてしまった。作曲はこんなにも簡単なものかと錯覚してしまうけど、知里がピアノの熟達者で、今までに繰り返し覚えてきた数々の歌のメロディーが身体にすっかり染み込んでいるからなせる技術なのだろう。
「東京恋歌」、「抱きしめて」、「ひこうき雲の先・・・」なども視聴者のリクエストに応えてピアノ弾き語りで即興披露。
知里の歌声で感動が伝わってくるのはいいですね。
最新曲「永遠の人」のピアノ演奏は難しいと正直に明かし、精進していくと約束。
CDを購入してくれたファンに向けてのサイン会で楽しくてためになったライブ配信が終了。
コロナ禍でコンサートが思うように開催できない昨今であるが、知里はライブ配信を今後も定期的に行っていく。また街角ピアノでピアノ弾き語りで活動を展開していきたいとのことなので、ぜひ応援して下さい。
知里 オフィシャルウェブサイト
投稿:シンガープロ 安藤秀樹
2022年2月25日