大衆音楽の殿堂入り記念曲「青春」を聴いて 令和7年6月4日
〈本日6月4日に発売された三山ひろしの新曲「祇園闇桜」のカップリング曲「青春」を聴いて〉
なおこの歌は馬飼野俊一氏作曲・編曲の楽曲で、古賀政男音楽博物館「大衆音楽の殿堂」令和6年度馬飼野俊一殿堂入り記念作品になる。
馬飼野氏が手がけた楽曲としてはイントロがほとんどないのが珍しいと感じた。ドドドーンと始まって何かが起こる前触れを感じると直ぐに「わすれたい わすれない わすれたくない」と歌が始まる。この歌い出しは、音の揺れ方に身を任せる感じで、跳ねたリズム感に気持ちが引き寄せられて、とても気持ちが良い。
初恋の女性に抱いていた淡い恋心が描かれていて、今となってはそれは夢の中で「彼女は元気でいるのかな? 逢いたい。どうしているのかな。」という気持ちが手に取るように伝わってくる。エンディングがきれいな音色でさりげなく終わっているので、切なさが込み上げてくる。
「ビタミンボイス」と形容される三山ひろしの歌声はとても聴きやすく、気分も乗りやすく歌いやすい楽曲だと思う。
青春時代を彷彿させる爽やかな楽曲「青春」を「祇園闇桜」のCDを購入してぜひ聴いていただきたい。
投稿:2025年6月4日