「羽山みずき」&「馬飼野俊一」新曲インタビュー取材記事を拝読して
月刊カラオケファン2021年8月号に「羽山みずき」&「馬飼野俊一」のインタビュー記事が掲載されています。それを拝読して感じたことを綴ってみました。
羽山みずきは、2016年4月に日本クラウンよりデビューした山形県鶴岡市出身の若手演歌歌手。
一方馬飼野俊一氏は、昭和時代にミリオンセラーに輝いたチェリッシュの大ヒット曲「てんとう虫のサンバ」をはじめアグネスちゃんの「ひなしげの花」や細川たかしの「北酒場」など多数の大ヒット曲を生み出した愛知県豊橋市出身の作曲・編曲家。
馬飼野俊一氏は曲調のイメージを変幻自在に操ることのできる編曲家で、それぞれの作品は、同じ作家が生み出した曲調とは思えない独創的な曲に創り上げられている。
今回の記事で興味深いのは、羽山みずきが 新曲「わたし舟」 の第一印象を尋ねられて 「すごくスキ!」 と素直に応えていること。心底新曲「わたし舟」が気に入った様子が伺え、「この歌をうたいたい」という気持ちがストレートに伝わってくる。「メロディーがステキ、詞の世界観が今までとは違う、イントロが魅力的で、曲の始めからスッと歌の世界に引きこまれる。」と感想を語っている。
新曲を歌うに当たっては「あまり感情を込めすぎないように。ところどころ歌い上げたくなるフレーズも声量を少し抑え気味にしてサラッと歌っている」とのことで、このような歌い方は演歌の真骨頂が発揮できないのではないかと思われるが、コテコテの演歌にしたくない意図で馬飼野氏に編曲を依頼されたのだろうか。
インタビュー取材から、馬飼野氏はイントロにこだわり、たった2小節の短いフレーズでどういう出だしにするのか相当苦心した様子が伺える。
全体的には、おしゃれでシンプルな曲調にまとめ上げたようである。
歌い手にとって歌いづらいアレンジは、作品そのものが台無しになるとのお気持ちから、レコーディングの際には、何度も羽山みづきに「歌いづらくないかな?」と声を掛け、細部の最終的な調整を行っていたようである。
羽山みずきの作品を手掛けるのは今回初めてとのことで、彼女の素晴らしい歌唱力と確かな表現力に感嘆し、これから一段ずつ階段を上って「スター」の仲間入りを果たして欲しいとエールを送っている。そんな馬飼野俊一氏に爽やかな印象を受けた。
日本クラウン
Sun Music 羽山みずき
投稿:2021年6月24日
シンガープロ 安藤秀樹
わたし舟 / おめおめロック
2021年7月7日発売
レーベル:
日本クラウン
【収録内容】
(1) わたし舟
作詩:もりちよこ
作曲:聖川 湧
編曲:馬飼野俊一
(2) おめおめロック
作詩:もりちよこ
作曲:小杉保夫
編曲:馬飼野俊一
(3) わたし舟 [オリジナル・カラオケ]
(4) おめおめロック [オリジナル・カラオケ]
(5) わたし舟 [一般用カラオケ(1音下げ)]
(6) おめおめロック [一般用カラオケ(1音下げ)]
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