馬飼野俊一氏が大衆音楽の殿堂入り 2024年10月
作曲・編曲家の馬飼野俊一氏がこのたび令和6年大衆音楽の殿堂入りを果たした。
これまで馬飼野俊一氏が作曲を手がけた作品で際立って印象に残る曲はチェリッシュの「てんとう虫のサンバ」。この曲は昭和時代にミリオンセラーに輝いた大ヒット曲で、連日連夜テレビ、ラジオで日本列島を駆け巡った。
馬飼野俊一氏は1946年(昭和21年)、愛知県豊橋市に生まれ、1965年に上京し、1967年に「あなたのすべてを」の編曲で歌謡界デビュー。
1970年の大阪万博の年、24才の若さで「笑って許して(和田アキ子)」の編曲を手がけ、第12回日本レコード大賞・編曲賞を受賞(最年少記録)。
馬飼野俊一氏は主に編曲家として、「石狩挽歌(北原ミレイ)」「さそり座の女(美川憲一)」「北酒場(細川たかし)」「襟裳岬(森進一)」「ひなげしの花(アグネス・チャン)」など、1万2千曲を超える作品を手がけてきた。
令和になってからも創作への情熱は衰えることなく、山内惠介の「唇スカーレット」、市川由紀乃の「雪恋華」が大ヒットした。
馬飼野俊一氏は、これまでになかった斬新な曲作りを目指して、常に新しい分野に挑戦という姿勢で取り組んで来られた。
そうした長年の功績が認められ、今回、大衆音楽の殿堂入りとなったようだ。
以下、馬飼野俊一氏が手がけた代表作品を列挙。
○「てんとう虫のサンバ/チェリッシュ」(作曲・編曲)
○「戦争を知らない子供たち/ジローズ」(編曲)
○「北酒場/細川たかし」(編曲)
○「石狩挽歌/北原ミレイ」(編曲)
○「襟裳岬/森進一」(編曲)
○「さそり座の女/美川憲一」(編曲)
○「君が美しすぎて/野口五郎」(作曲・編曲)
○「めぐり逢う青春/野口五郎」(作曲・編曲)
○「恋する夏の日/天地真理」(編曲)
○ 「ひとりじゃないの/天地真理」(編曲)
○「ひなげしの花/アグネス・チャン」(編曲)
○ 「草原の輝き/アグネスチャン」(編曲)
○ 「センチメンタルカーニバル/あおい輝彦」(編曲)
○「水色のページ/麻丘めぐみ」(編曲)
○「コーヒーショップで/あべ静江」(編曲)
○「夜と朝のあいだに/ピーター」(編曲)
○「笑って許して/和田アキ子」(編曲)
○「旅人/美空ひばり」(編曲)
○「唇スカーレット/山内惠介」(編曲)
○「さらせ冬の嵐/山内恵介」(編曲)
○ 「雪恋華/市川由紀乃」(編曲)
○「愛のくらし/加藤登紀子」(編曲)
○「春風のいたずら/山口百恵」(編曲)
○「ふたたびの/小林幸子」(編曲)
○「桜前線/小柳ルミ子」(編曲)
○「愛の犯ち/西城秀樹」(作曲・編曲)
○「恋文/由紀さおり」(編曲)
○「面影の君/森昌子」(編曲)
○「立待岬/森昌子」(編曲)
○「想いで迷子/チョー・ヨンピル」(編曲)
○「祭りになればいい/水前寺清子」(編曲)
○「猫とあいつ/松本ちえこ」(編曲)
○「桜の如く/坂本冬美」(編曲)
○「恋挽歌/ちあきなおみ」(編曲)
○「風が吹く/天童よしみ」(編曲)
○「銀河鉄道/新沼謙治」(編曲)
○「かもめの歌/八代亜紀」(編曲)
○「想い出グラス/日野美歌」(編曲)
○「哀別/藤圭子」(編曲)
○「明日に向って走れ!/舟木一夫」(編曲)
○「雨の空港/森山愛子」(編曲)
○「ひまわりは再び/佐藤朱実」(編曲)
○「青空へ続く道/佐藤朱実」(編曲)
○「ヒヨコグサ/金沢明子」(編曲)
他多数
古賀政男音楽博物館に大衆音楽の殿堂・顕彰者の功績が展示されている。下記ホームページにもご案内されているので、ぜひご覧下さい。
古賀政男音楽博物館
投稿:2024年10月4日
シンガープロ 安藤秀樹