馬飼野俊一

大衆音楽の殿堂入り(作曲・編曲)


今年、大衆音楽の殿堂入りを果たした馬飼野俊一氏が編曲を手がけたという「みちのく純恋歌」とカップリング曲「千年かぐや姫」のCDを購入して早速聴いてみた。

「みちのく純恋歌」
綺麗な色が入り混じっているようなきらめきを感じる音から始まるイントロは絶品。
さっと引いて悠久の時を感じさせるなだらかな曲調が続くと羽山みずきの美しい歌声が聞こえてくる。
包みこむようなゆったりした歌声のところどころに琴の音色がやさしく響く。
曲調には常に変化があり、静寂から躍動に変わる節目が男性への募る思いを引き立たせているように感じる。
歌詞の終わりの「エエ・・・」が終わって「純恋歌」の出だしの前のトントンの音と「純恋歌」のあとに続く穏やかに伸びていく彼女の美しい歌声が心に沁みる。
最後の最後まで細かな音のアレンジがあり、最後の最後の締めに綺麗なきらめき音が微妙に入っているのがわかる。
これこそ馬飼野俊一氏の妥協を許さないアレンジのこだわりではないかと思う。
この歌は、愛する人を待ち続ける女性の心情がわかりやすく伝わってくるが、それは演歌というジャンルの持ち味であるようにも思えた。


「千年かぐや姫」
竹取物語を彷彿させる、夢物語が始まるようなワクワク感を募らせるきらびやかなメロディーから爽やかな曲調に変化していくイントロが終わって、聞こえてくる羽山みずきの優しく包みこむような歌声はある種、童謡(永遠の恋)の世界にも誘ってくれる。

1コーラス目の「真実の想いは」から始まるチンチンと響くとても綺麗な音色と所々に小嵐のように翻る音と綺麗な音色が繰り出すアレンジに心が引かれる。

「みちのく純恋歌」と比較すると音楽の色彩が華やかで、派手やかな印象を受けるが、両曲ともとても綺麗な歌なので、ぜひCDを購入してお聴き頂きたい。

投稿:2024年12月25日
シンガープロ 安藤秀樹


CDのご案内


【収録内容】
(1) みちのく純恋歌
   作詩:菅 麻貴子
   作曲:聖川 湧
   編曲:馬飼野俊一

(2) 千年かぐや姫
   作詩:結木 瞳
   作曲:聖川 湧
   編曲:馬飼野俊一

(3) みちのく純恋歌
   [オリジナル・カラオケ]

(4) 千年かぐや姫
   [オリジナル・カラオケ]

(5) みちのく純恋歌
   [一般用カラオケ(半音下げ)]

(6) 千年かぐや姫
   [一般用カラオケ(1音下げ)]

商品番号:CRCN-8718
発売日:2024年12月25日
発売元:日本クラウン(株)

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馬飼野俊一

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