アーティスト

さすが東亜樹。圧倒的な表現力で魅了した本選ステージ


4月12日放送のテレビ番組「ゲンエキカオウ(現役歌王)」を視聴した。
非常に見応えのある面白い内容だったが、同時にあまりに過酷で残酷な面も持ち合わせた番組であった。

「歌うま少女」として知られる東亜樹さんは、本選1次予選で八代亜紀さんの代表曲「雨の慕情」を情緒豊かに歌い上げた。審査員の南野陽子氏が述べた「1フレーズ目から一気に心をつかまれました。しっとりと湿り気のある声もあれば、鈴の音のように転がる音もあり、さすがの一言です」という講評は、まさに的を射ている。また、Natalia Dさんの「愛を込めて花束を」や、下北姫菜さんの「Hero」も圧倒的な歌唱力で、強く印象に残った。

1次予選を突破した荒川夏蓮、石田十和子、BON.井上、東亜樹、Natalia D、下北姫菜、永井愛実の7名に、追加合格のaika、TAE LEE、RUANの3名を加えた計10名が本選2次戦に臨んだ。このステージは、1つの楽曲を2人で歌い合う1対1の「二者択一戦」である。両者ともハイレベルな実力者のため、どちらに投票すべきか判断しがたく、まさに審査員泣かせのステージとなった。なお、楽曲は指定された5曲の中から挑戦者が選択する構成だ。


【第1対決】「真夜中のドア〜Stay With Me」:Natalia D vs 荒川夏蓮


ダンスパフォーマンスではNatalia Dが勝る一方、声質は荒川さんの方が骨太で聴かせるものがある。これはもはや好みの問題で、優劣はつけがたい。審査員が「難しい!助けて!」と漏らした心情が痛いほどよくわかる。


【第2対決】「川の流れのように」:東亜樹 vs 石田十和子


小学生の石田十和子さんは、伸びやかな歌声で見事に歌い切った。対する東亜樹さんは、少女から大人へと成長したばかりの女性という佇まいで、洗練された歌声の中に切実な哀愁を漂わせていた。「さすが東亜樹」と思わせる歌唱力だ。審査員の「二人が溶け合い、手を取り合う様子が歌の中で見えた」という言葉どおり、二人の熱唱には涙が出るほど心を打たれた。


【第3対決】「青い珊瑚礁」:下北姫菜 vs RUAN


二人とも抜群の歌唱力で、まるで松田聖子が歌っているかのようだった。フレッシュで伸びやかな歌声に胸が躍ったが、結果は下北姫菜5点に対し、RUANが0点。あまりに明暗がはっきりと分かれた結果に、残酷さを感じずにはいられなかった。しかし、出番を終えたRUANさんが「楽しく歌えた」と語った姿には、深い感銘を受けた。


【第4対決】「瞳をとじて」:TAE LEE vs aika


二人とも一言一言に感情を込めており、互角の戦いだった。ステージを楽しむ二人の姿に、審査員からは「選べない」と悲鳴が上がる。南野陽子氏が述べた「向き合って歌う二人が溶け合っていて、甲乙つけがたい」という言葉がすべてを物語っていた。


【第5対決】「GLAMOROUS SKY」:BON.井上 vs 永井愛実


永井愛実さんは「歌ったことがなく、できれば避けたかった曲」と漏らし、逆にBON.井上さんは「最初から選びたかった曲」だと語った。この思いの差がステージに出たように思う。BON.井上さんが楽曲を身体の一部のように軽やかに歌い上げたのに対し、永井愛実さんは素晴らしい歌声ながらも必死に食らいついている印象を受けた。素人目にもBON.井上さんに軍配が上がるのではないかと感じたが、結果もその通りとなった。


1対1の真剣勝負でありながら、


互いにリスペクトし、称え合う姿は非常に感動的だった。

最終的に、敗れた5名の中から追加で2名が選出され、荒川夏蓮、東亜樹、下北姫菜、TAE LEE、BON.井上、Natalia D、永井愛実の7名が「日韓歌王戦」へと駒を進めることになった。彼女たちの次の舞台でどのような活躍を見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

また、敗退した出演者たちが一様に「こんなに素敵なステージに立てて幸せだった」と清々しく語ったことは、視聴者である私にとっても救いとなる言葉であった。

投稿:2026年4月16日
シンガープロ 安藤秀樹





アーティスト

ピックアップリスト

リンク集

お電話でのお問い合せはこちら(10時〜17時)

0587-53-5124