パク・ソジン『ジナよ』|2026日韓歌王フェスティバル
次にステージに登場したのは、パク・ソジン。披露する曲は、自身の代表曲でもある『ジナよ』だ。
2023年にリリースされたこの曲は、韓国トロット界の“生ける伝説”と呼ばれるナ・フナが、後輩のために特別に作詞を手掛けた作品として、リリース当時から大きな話題を呼んだ正統派トロット(韓国の演歌・歌謡曲)である。
愛する人と離れ離れになり、今は他人になってしまった切なさと、どうしても忘れられない未練をストレートに歌った別れのバラード。夜も眠れないほど相手を恋しく想う、胸が締め付けられるような純愛の歌詞と、哀愁を帯びたメロディーが心に染み渡る。聴き手の胸にじわっと涙を誘うような、どこか日本の演歌・歌謡曲にも通じる、懐かしく切ない雰囲気が魅力だ。
イントロが流れ、パク・ソジンがひとたび声を響かせると、会場のテンションは一気に跳ね上がる。彼の最大の持ち味である、抜群に響く心地よい美声と、爽やかでありながらも深みのある情感豊かな歌声が、楽曲の「切なさ」をよりいっそう引き立てていく。
その圧倒的な歌唱力と、力強く伸びやかな素晴らしい歌声はまさに「上手い!」の一言に尽きる。聴く者の心にじっくりと沁み込んでいく。
そして最後の音をピタリと決め、見事に歌い終えると、会場からは割れんばかりの盛大な拍手と大歓声が巻き起こった。彼の圧倒的な華やかさと表現力が凝縮された、大変見応えあるステージだった。
投稿:2026年6月24日
シンガープロ 安藤秀樹
