パク・ソジン 異例の「東西歌王」頂上決戦 2026日韓歌王戦 第2回
次は韓国チーム、パク・ソジンのステージです。
「パク・ソジン、フレー!フレー!」と、韓国チームは両手を口元に添えてメガホンのようにし、力いっぱいの声援を送ります。
客席からも「パク・ソジン、ファイト!」「頑張って!」とク・スギョンらの声が飛び交う中、彼は柔らかな笑顔を浮かべてステージ中央へと進み出ました。
彼が披露するのは、韓国トロット(演歌)界の皇帝ナ・フナの名曲『歳月を枕にして横たわった一切れの雲』。人生を雲に例えた詩的な歌詞が光る、王道のトロットです。
舞台袖の椅子から日本の竹中雄大が静かに見守る中、パク・ソジンは直立不動の姿勢でマイクを握り、歌い始めました。
魂を揺さぶる「王道トロット」の深み
その第一声に、誰もが意表を突かれました。
太く、奥行きがあり、身体の芯まで心地よく響く圧倒的な歌声。メンター席の二人は「さすが」と深くうなずき、TAE LEEも「しぶい……」と思わず感嘆の声を漏らします。
哀愁を帯びた歌声には、濃厚な情感が宿っていました。
一気に高音へ突き抜けて感情を爆発させたかと思えば、スッと引いて切ない余韻を残す・・・。胸に手を当てて歌うその姿は、聴く者の心を強く揺さぶる、まさに「魅せる」ステージでした。
歌い終えた瞬間、会場は割れんばかりの拍手と大歓声に包まれます。
「美しい……」と呟くTAE LEE。チャ・ジヨンとカン・ヘヨンも「まだ余韻が残っている」と顔を見合わせます。パク・ソジンが深々と一礼すると、再び大きな拍手が巻き起こりました。
予想外の「男性対決」に揺れる会場
そして、いよいよ運命の投票です。
本来、この番組のコンセプトは「日韓の女性対決」。そこに突如として投入された、実力派男性歌手同士の特別試合に、会場には驚きと当惑が広がっていました。
「本当に投票するの?」と戸惑うカン・ヘヨンや、驚く男性メンター陣に対し、司会者は「はい、もちろんです!」と力強く応じます。この意外性のあるマッチングこそが、視聴者の関心を一気に引きつける番組側の見事な「仕掛け」でした。
「皆さん、慎重に選んでください。王道の深みを見せたパク・ソジンに投票する方は1番。感性に響く歌声を届けた竹中雄大に投票する方は2番。……それでは、締め切ります!」と司会者。
現在の対戦スコアは2対2。
「もし負けたら大変なことになる」「これもチームの1点になるの?」と、会場全体が固唾を呑んで結果を待ちます。韓国の第2代歌王パク・ソジンと、日本の第2代歌王・竹中雄大。日韓のプライドがぶつかり合う頂上決戦の結末は・・・。
衝撃の結末:100点ずつの同点劇
スクリーンに表示されたスコアに、会場は騒然となります。
竹中雄大:100点(韓国34点、日本66点)
パク・ソジン:100点(韓国66点、日本34点)
「ええっ、引き分け!?」
あまりにもドラマチックな結果に、誰もが耳を疑いました。しかし同時に、どこかホッとする結末でもありました。この奇跡的なドローによって、番組本来のコンセプトを壊すことなく、お互いの名誉が守られたからです。
「ハハハ!」と司会者の豪快な笑い声が響く中、メンター席からは「本当に?」「嘘でしょ!」と驚愕の声が上がり、カンナムは立ち上がって目を丸くしています。
「こんなことあるの?」と困惑する日本チームと、ざわつく観客。
ステージ上の二人は、顔を見合わせて晴れやかな笑顔を浮かべています。
「やらせじゃないんですか? 100%ノンフィクションですか?」と詰め寄るカンナムに対し、司会者は大声で宣言しました。
「皆さん、これは真実です。結果は引き分け! 両者に大きな拍手をお願いします!」と司会者。
会場は再び、割れんばかりの拍手に包まれました。
これで日韓のトータルスコアは3対3の同点。
「竹中雄大さん、パク・ソジンさん、お疲れ様でした。友情を守ることに大成功ですね!」
誰もが予想だにしなかった波乱の特別試合を終え、戦いは次なる「1対1 速攻選抜戦」へと続いていきます。
投稿:2026年5月19日
シンガープロ 安藤秀樹
