アーティスト

弾ける笑顔と爽やかな歌声で幕を開けたステージ


クスギョンが今回ステージで披露したのは、トミの『青葡萄(あおぶどう)の愛』。軽快なイントロが鳴り響くと、クスギョンは満面の笑みを浮かべ、体を左右に揺らしながら心地よさそうに歌い始める。その爽やかな歌声は、聴く者の心にパッと希望の光を灯してくれるかのようだ。

歌詞にある「望みは空にかかる虹」「雲は夢を乗せてふわりと浮く」という言葉のように、手をつないで行こうと誘い、ほのかに漂う葡萄の香りを甘い初恋の記憶に重ね合わせる。そんな微笑ましくロマンチックな情景の中で、会場全体がほのぼのとした温かい空気に包まれていた。

彼女の伸びやかな歌声を聴いているだけで、本当に楽しい気持ちがふつふつと湧き上がってくる。

会場の観覧席の人々も自然と体を揺らし、手拍子を合わせながら彼女のパフォーマンスに引き込まれている。


激動の時代に生まれた希望の名曲


『青葡萄の愛』は、1956年に韓国の大スター、トミが発表した、レトロな雰囲気が漂う往年の大ヒット曲だ。

1950年代の韓国は、1945年の第2次世界大戦の終戦だけでなく、1950年〜1953年の「朝鮮戦争」というもう一つの大きな苦難を経験したばかりだった。この曲がリリースされた1956年は、激戦が続いた朝鮮戦争が休戦してわずか3年後。国中が傷つき、復興に向けて必死に歩み出した激動の時代だ。当時の暗い社会に一筋の光を差し込むような、非常に明るく爽やかで、テンポの良いリズムがこの歌の最大の魅力だ。

時代背景や、歌が人々に与えた役割を考えると、この曲は日本の並木路子が歌った『りんごの唄』に驚くほどよく似ている。

【フルーツに託した明るい希望】
日本が戦後の焼け野原の中で赤く可愛らしい「りんご」に希望を託したように、韓国は荒廃した空気の中でみずみずしく甘酸っぱい「青葡萄」に初々しいロマンスを託した。どちらも暗い現実から一度目を離し、誰もが笑顔になれる身近な果物をモチーフにしている。

【復興を支えたステップ】
どちらの曲も、それまでの哀愁漂う暗い歌謡曲とは一線を画し、聴くだけで自然とステップを踏みたくなるような明るいメロディーを持っている。絶望の中にいた人々に、「もう一度前を向いて歩こう」と思わせる驚異的なエネルギーがある。

当時はまだテレビも普及していない時代。ラジオや蓄音器から流れるこの甘くロマンチックな旋律が、どれほど人々の心をときめかせ、復興への活力になったかは計り知れない。韓国の音楽史において、まさに「平和の象徴」として今なお愛され、現代のトロット歌手や実力派の若手たちにも歌い継がれる、時代を超えた名曲だ。


ステージを彩るダンスと、圧巻のフィニッシュ!


曲が盛り上がると、ステージ裏からも仲間たちが応援に駆けつける。
応援席で、楽しそうに体を左右に揺らし、手のひらをしなやかに下に向けて踊るカン・ヘヨンとソルジ。そこへ、笑顔のNatalia Dがるんるんと楽しそうにやってきて、嬉しそうに踊りの輪に加わる。どうやら彼女たちも青葡萄の香りに大興奮の様子だ。さらに気がつけばTAE LEEも加わり、4人が並んで楽しそうに軽快なダンスを披露し、ステージのボルテージは最高潮に達する。


そして迎えたラストシーン


クスギョンが満面の笑みを浮かべ、両手の手のひらを上に向けて誇らしげにポーズを決めてフィニッシュ!

その瞬間、ステージにはじけるような達成感と喜びが満ち溢れ、観覧席からは地鳴りのような「クスギョン」コールが鳴り響いた。会場にいたすべての人々が、彼女の歌うみずみずしい青葡萄の香りに、すっかり酔いしれているようだった。

投稿:2026年7月13日
シンガープロ 安藤秀樹








アーティスト

ピックアップリスト

リンク集

お電話でのお問い合せはこちら(10時〜17時)

0587-53-5124