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続いてのステージは、芸能判定団としてもお馴染みのチョン・ユジンとホンジュンによる大注目のデュエット。なんと、初代歌王(チョン・ユジン)と第3代歌王(ホンジュン)という、歴代優勝者同士の奇跡の共演が実現した。2人が歌うのは、韓国トロット界の女王、チュ・ヒョンミが2020年にデビュー35周年を記念してリリースした名曲『女の涙』だ。

この曲は、当時流行していたアップテンポなダンス・トロットとは一線を画し、韓国演歌の真髄である「伝統的な哀愁や情緒」をたっぷりと詰め込んだ、美しくも切ない正統派の悲恋トロット。かつての優しい思い出と、残酷に去っていった現実の間で揺れる女性の繊細な心情が描かれている。どれほど歳月が流れても癒えない「傷だらけの愛」を、どこか凛とした強さを持って歌い上げるこの曲は、聴き手の涙を誘う。

日本の歌で例えるなら、テレサ・テンの『時の流れに身をまかせ』のように、静かなイントロが流れただけで一瞬にしてその切なさに引き込まれ、大人の女性の孤独な涙が目の前に浮かぶような極上の歌謡バラード。まさに、切ないメロディーに女性の悲哀と恋しい想いを詰め込んだ一曲だ。

ステージは、まずはホンジュンの歌い出しからスタート。続いてチョン・ユジンへとバトンが渡される。2人とも落ち着いた佇まいで、歌詞のひとつひとつを慈しむように丁寧に歌い上げていく。特に高音の美しく透き通った響きは圧巻で、舞台袖で聴いていたソルジとク・スギョンからも「さすが、歌王ね」と思わず感嘆の声が漏れるほど。

洗練された品格と深い余韻が楽曲全体に漂う中、最後はチョン・ユジンとホンジュンが息を合わせるようにしっかりと向き合い、美しいハーモニーを響かせながら見事なフィニッシュを決めた。世代を超えて「これぞ大人のトロット」と称される名曲を、歴代歌王にふさわしい圧倒的な表現力で魅せた、息をのむほど美しいステージだった。

投稿:2026年6月27日
シンガープロ 安藤秀樹




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