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韓国代表:ク・スギョン&イ・スヨン 対 日本代表:東亜樹&荒川夏蓮


今回の放送で最も強く心に残ったのは、日本と韓国によるデュエット対決だった。
韓国代表はク・スギョン&イ・スヨン。対する日本代表は、東亜樹&荒川夏蓮。両チームが全く異なる魅力を見せつけ、火花を散らした圧巻のステージを振り返る。


【先攻】韓国チーム:感情を爆発させる究極のハードロック「つつじの花」


先攻の韓国チームが選んだのは、MAYAの『つつじの花』。
韓国の人々にとって「つつじの花」は日本の桜のような存在であり、春の訪れとともに山々をピンクに染める馴染み深い花だ。しかし歌の内容は、去りゆく恋人への引き裂かれるような未練と恨み、そして強がりを描いた究極の失恋ソングである。

ステージ中央で背中合わせに立った二人は、静寂を破るように切なく、静かに語りかけるように歌い出す。そこから一歩、また一歩と離れ、それぞれの場所で歌声を響かせていく。

「死んでも涙は流しません」

このサビを迎えた瞬間、ステージの空気が一変した。感情を爆発させるような、ハスキーで圧倒的な叫びが炸裂する。

小学生のイ・スヨンは、大人顔負けの歌声で周囲を圧倒。天を仰ぎながら、どこまでも突き抜けるような爆発的な歌声を響かせ、会場を熱狂の渦に巻き込む。「あぁー」と伸びるその歌声は壮絶の一言だ。

ク・スギョンも負けていない。凛とした表情で迫力ある歌声を響かせながら、大きく手を挙げて観覧席を激しくあおる。
「もっと声を、もっと拍手を!」と会場のボルテージを最高潮へ導くと、観覧席からは大声援がこだまし、チャ・ジヨンら韓国チームは思わず総立ちに。圧巻のステージに誰もが度肝を抜かれた。

これを見た日本チームの東亜樹は「どうするの?」と漏らし、荒川夏蓮も「どうしよう?」と不安を口にする。芸能判定団のMasayaも「すごいな」と感嘆し、あまりの大迫力に「これは日本チームには厳しい戦いになるかもしれない」と、見ているこちらもハラハラさせられた。


【後攻】日本チーム:プレッシャーを跳ね除け、音楽を愛する笑顔で歌った「カブトムシ」


続いて日本チームの出番だ。
東亜樹と荒川夏蓮が選んだのは、1999年の大ヒット曲、aikoの『カブトムシ』。J-POP界で冬のラブソングの定番として愛され続ける、宝石のように美しいバラードである。硬い甲羅を持ちながらも中身はもろいカブトムシに、恋をして臆病になりながらも一途に相手を想う、傷つきやすく寂しがり屋な女性の心を重ね合わせた繊細な楽曲だ。

相当なプレッシャーによる緊迫した空気の中、東亜樹は驚くことにニコッと笑っていた。「勝ちにいこう」とする気負いはなく、ただ「自分たちの歌を一生懸命に届けよう」という純粋な気持ちが伝わってくる。

まずは東亜樹が静かに柔らかく歌い始め、続いて荒川も心を込めて声を重ねる。
二人はしっかりと視線を結び合い、互いに優しく見つめ合いながら美しいハーモニーを響かせていく。荒川はマイクを左手に持ち、そっと右手を胸に当てて、慈しむような愛おしそうな笑顔で歌う。その姿に、チャ・ジヨンもしんみりと聴き入っていた。

このステージで光ったのは、二人の卓越した歌声と表現力のキャッチボールだった。

[東亜樹のテクニック]
『生涯忘れる』というフレーズの「しょうがい」の「い」と「わすれる」の「る」の瞬間に、フワッと切なく美しい高音へと鮮やかに声を切り替え、聴き手の胸を締め付ける。

[荒川夏蓮の表現力]
東亜樹の卓越した歌声に対し、荒川も言葉の端々に魂を込めて応える。『長いまつげが揺れてる』の「れー」の部分で、ハッとするほど切ない裏声へと変化させ、繊細な表現力を見せつけた。

サビに向けて至近距離でまっすぐに向き合い、まるで歌声で熱く対話するように掛け合う二人。
プレッシャーを跳ね除け、大好きな音楽やお互いの声に心から没頭している東亜樹の表情は、まさに「音楽を愛している人の顔」そのものだった。
厳しい対決のステージであることを忘れさせるほど、二人がまばゆい笑顔でハモる姿は、見ているこちらの胸まで熱くさせる。これには韓国チームのソルジも、嬉しそうに笑顔で見守っていた。

そしてクライマックス。東亜樹が放った最後の「忘れる」の「るー」という伸びのある歌声には、何とも言えない哀愁が漂い、聴く者の心にすーっと染み渡っていく。芸能判定団のチョン・スラも思わず「とてもいい」と感嘆の声を漏らした。

ラストの『生涯忘れることはないでしょう』で再び声を重ね、全てを歌い切った瞬間、二人は最高の笑顔でお互いの健闘を称え合うようにぎゅっと手をつないだ。その美しい絆を祝福するように、観覧席からは一段と大きな歓声と拍手が沸き起こった。

ソルジやキム・テヨン、そして対戦相手のク・スギョンまでもが惜しみない拍手を送り、竹中雄大やカンナムからも「うまい」「素晴らしい、全然負けていない」と絶賛の声が上がる。


【衝撃の結果発表】


予測不可能な日韓デュエット対決。結果発表の瞬間を迎え、スタジオに緊張が走る。
「結果はマジでわからない」とBON.井上が語り、キム・テヨンが「勝てば歴史に残るね」と見守る中、芸能人判定団の点数が表示された。

結果はなんと、

○ 東亜樹&荒川夏蓮:90点

○ ク・スギョン&イ・スヨン:30点


日本チーム(東亜樹&荒川夏蓮)の勝利!

まさかの大差での勝利に、東亜樹自身も「えぇ!」と信じられない表情を浮かべる。「勝てるとは思わなかった」という本音が滲み出ていた。
カンナムが「イ・スヨンとク・スギョンは、あんなに迫力があったのに、負けるなんて!」と驚き、日本チームからは「末っ子たちが成し遂げた!」と歓喜の声が上がる。韓国チームのホンジュンもショックを隠せない様子だった。しかし、あの圧倒的な韓国チームの熱唱に対し、日本の二人が「温かい歌声のまま勝ってしまった」という事実に、このステージの奥深さを感じずにはいられない。

点数こそ差がついたものの、ステージが終わればお互いをたたえ合う。
「おめでとうございます」とたたえる韓国チームの二人に、日本の二人が駆け寄って4人で抱き合う。韓国チームの席に戻ったク・スギョンとイ・スヨンが「ゴメンナサイ、すみません」と悔しそうに謝ると、チームの仲間たちは「気にしないで、素晴らしかったわ」と温かく二人を迎え入れた。

圧倒的な声量と迫力で会場をあおった韓国チームと、音楽を純粋に楽しみ、切ない気持ちを歌い上げた日本チーム。お互いの持ち味がぶつかり合った、まさに歴史に残る最高のデュエット対決だった。


総評として


最後に、どうしても一言添えたい。韓国チームのイ・スヨンは小学生でありながら、まさに大人顔負けの、息をのむほどの迫力ある歌唱だった。その歌唱表現、歌唱技術はともに群を抜いて優れている。世界広しといえども、わずか11〜12歳ほどの年齢でこれだけの歌唱ができる歌い手は、そうそういないだろう。彼女の並外れた才能に、ただただ圧倒されるばかりだった。

投稿:2026年6月16日
シンガープロ 安藤秀樹






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