2026日韓歌王戦 第4回 観戦レポート 2026年5月17日 BSフジ放送
2026年に開催された「2026日韓歌王戦」の第3次戦は、自国のプライドを懸けた激しい音楽の国家対抗戦となった。会場には日韓の国民判定団による「にっぽん!」「大韓民国!」の大声援が響き渡り、まるでお祭りのような熱気に包まれている。
第1次戦、第2次戦共にやらせなしの真剣勝負の結果、驚くべきことに現在は「引き分け」。全てはこの第3次戦にかかっている。勝利して韓国の3連勝となるのか、日本がリベンジを果たすのか、運命の最終決戦が幕を開けた。
緊迫の「1対1現場指名戦」
第3次戦のルールは、事前に対戦相手が決まっていない「1対1現場指名戦」。カードで引き当てられた指名者が、その場で相手を指名する恐怖のシステム。最後の対決となるため、芸能人判定団(12名×10点=120点満点)と国民判定団240点の合計360点満点で争われる。
おそらく国民判定団は、映し出された映像から判断すると120名(1人持ち点2点)ではなく、1,200名で、比率換算で240点になるのではないか。なお、今回は緊迫感を高めるため、芸能人判定団の点数のみが先に出され、国民判定団の点数は全対決終了後にまとめて発表される仕掛けだ。
華やかな衣装に身を包んだ韓国チームが結束を誓う一方、日本チームも気合の勝負に挑む。
各対決の結果(芸能人判定団のみ)
第1対決:東亜樹 vs キム・テヨン
先攻:東亜樹「そんな人もういません」(原曲:イ・スンチョル)
韓国のバラードの帝王の名曲を、なんと韓国語で美しく繊細に歌い始める。その澄んだ歌声と完璧なコントロール、そしてラストに魅せたハミングによる切ない余韻に、会場はうっとりと聴き惚れ、敵であるテヨンさえも「うますぎる」と驚嘆した。
後攻:キム・テヨン「あなたの涙」(原曲:テ・ジナ)
弱冠14歳ながら、圧倒的な声量と、魂を揺さぶるエモーショナルな表現力を炸裂させる。ベテラン男性歌手の原曲とは異なる「激情の爆発」で完璧なステージを披露し、ライバルである東亜樹も立ち上がって笑顔で拍手を送った。
結果はキム・テヨン70点、東亜樹50点でキム・テヨンの勝利。
芸能人判定団のチョン・スラ氏が「たったの2票差ね」とコメントしていたのが当初わからなかった。点数は20点もの開きがあったが、たった2人分の違いだということがあとから理解できた。
韓国1勝0敗
サプライズ!ミステリー現役対決: ビン・イェソ vs aika
ここで番組から「トップ7ではない」特別ルール変更がアナウンスされ、現役歌王で強烈な印象を残した日韓の現役によるサプライズ対決が始まった。
先攻:ビン・イェソ「黒山島のお嬢さん」(原曲:イ・ミジャ)
「第2のイミジャ」と期待される中学2年生の彼女は、哀愁漂う韓国の国民的トロット曲を、絶妙なこぶしと節制されたのびやかな美声で歌い上げ、鳥肌が立つほどの感動を呼んだ。
後攻:aika「未来へ」(原曲:Kiroro)
生後8ヶ月の息子を背負った路上ライブ動画がSNSで拡散され話題となったaika。日本だけでなく韓国でもバイブルのように愛される名曲を、包み込むような優しい母の歌声で披露。会場を浄化するような美しい声に、審査員たちも涙を流して聴き入った。
結果はaikaが70点、ビン・イェソが50点を獲得し、日本チームが劇的な勝利を収めた。
これで、韓国1勝1敗。
第2対決:TAE LEE vs チャ・ジヨン
続いて指名権を得たのは日本のTAE LEE。彼女が対戦相手に選んだのは、なんと「進撃のトロット女将軍」と呼ばれる強敵、チャ・ジヨンだった。
先攻:TAE LEE「理由のようではない理由」(原曲:パク・ミギョン)
強烈なビートの韓国のダンス曲を、圧倒的なソウルフルボーカルと抜群のダンスで熱唱。完璧な韓国語の発音と、会場全体を巻き込むエネルギッシュなパフォーマンスで「最高」の絶賛を浴びる。「マイネイム イズ TAE LEE」と決め台詞を放って喝采を浴びた。
後攻:チャ・ジヨン「俺だよ 俺」(原曲:ナムジン)
豪華なソファを使ったミュージカル風の演出から始まり、バックダンサーを従えて登場し、まるでマイケル・ジャクソンのようなダンスを繰り広げた。ものすごいパワーとエネルギーで圧倒的な王者の風格を見せつけ、会場を興奮のるつぼに巻き込んだ。
強烈な個性がぶつかり合ったエンターテインメント対決の結果は、驚くべきことにTAE LEE80点、チャ・ジヨン40点でTAE LEEの勝利。
これで韓国1勝2敗。
第3対決:BON.井上 vs ソルジ
先攻:BON.井上「罪と罰」(原曲:椎名林檎)
前回BON.井上が勝利した因縁の再戦。感情を爆発させた力強い叫びと、驚くほど鋭い高い歌声で、愛の執着や情念を表現。まさに「爆音」とも言える凄まじい歌唱力で圧倒した。
後攻:ソルジ「Tears」(原曲:ソ・チャンフィ)
超高音が連続する韓国カラオケ界の最難関テクノ・ダンス曲に挑戦。セクシーなダンスパフォーマンスで魅了しながら、人間ワザとは思えないほど、力強い高音の叫び声を次々と連発する。その衝撃的な歌唱力に、審査員のリンが驚きのあまり椅子から転げ落ちるほどだった。
本気と本気がぶつかり合った結果、芸能人投票はソルジ 110点、BON.井上 10点という残酷なまでの大差となり、ソルジが見事なリベンジを果たした。
これで、韓国2勝2敗。
第4対決:日韓トリオ対決
続いては3人1組によるトリオ戦。
韓国チーム(ソルジ、キム・テヨン、カン・ヘヨン):「Sea Bird」(原曲:パダセ)
80年代の爽快なアップテンポ名曲を、完璧なチームワークと美しいハーモニーでみずみずしく届けた。
日本チーム(TAE LEE、Natalia D、下北姫菜):「六本木純情派」(原曲:荻野目洋子)
大人の色っぽさを前面に出し、腰を振るセクシーなダンスと抜群のチームワークで花道を突き進み、客席を大いに沸かせた。
結果は日本が110点、韓国が10点。トリオ戦は日本チームの圧勝となり、途中経過は韓国2対3日本と、再び日本がリードを奪う。
第5対決:ホンジュン vs Natalia D
続いてカードに選ばれた韓国の歌王ホンジュンは、日本のNatalia Dを指名する。
先攻:ホンジュン「アリラン」×「スリラン」マッシュアップ
韓国民謡と現代トロットを融合。神輿に乗って登場する圧巻のド派手な演出は、日本の紅白歌合戦の北島三郎を彷彿とさせ、お祭り騒ぎの爆発的な盛り上がりを生み出した。会場を一つに巻き込んだその熱狂的なステージは、最高に心に響くものがあった。
後攻:Natalia D「ANGELUS -アンジェラス-」(原曲:島谷ひとみ)
人気アニメ『犬夜叉』の主題歌である情熱的なスパニッシュ・ラテンサウンドにのせ、激しいラテンダンスと共に凛とした伸びやかな歌声を響かせ、会場を魅了した。
この熱狂対決は、ホンジュン80点、Natalia D 40点でホンジュンの勝利。これにより再び、韓国3対3日本と同点に追いつく。
韓国3勝3敗。
第6対決:ク・スギョン vs 下北姫菜
緊迫する中、指名権を得た「無名歌手の奇跡」ク・スギョンは、日本の不屈のダークホース下北姫菜を指名。
先攻:ク・スギョン「あなたの灯」(原曲:チンソン)
韓国で指折りの力強い声量を持つ彼女。王道トロットの哀愁と迫力を、地鳴りのような圧倒的声量でのびやかに歌い上げ、底力を見せつけた。
後攻:下北姫菜「Hero」(原曲:安室奈美恵)
日本を代表するドラマチックな応援ソングをセレクト。スローテンポからダンスビートへ変わる構成の中、希望と勇気に満ちた素晴らしい伸びのある声を響かせ、胸を締め付けるような感動を届けた。
審査員泣かせの接戦となった結果は、ク・スギョン 100点、下北姫菜 20点。クスギョンが勝利し、韓国4対3日本。
運命の結末へ
芸能人判定団の得点では激しい一進一退の攻防が繰り広げられたが、ここにはまだ、240点満点を持つ「国民判定団」の票が全く加算されていない。この一般観客たちの熱い一票によって、いくらでも大逆転が起こりうるハラハラする展開となっている。
3連勝の歴史を刻みたい韓国と、雪辱を果たしたい日本。全ての運命が決まる最終結果の発表、そして最終決戦の続きは、5月31日(日)午後1時の放送へと持ち越された。
出場者・出演者
・日本チーム:下北姫菜、荒川夏蓮、東亜樹、BON.井上、永井愛実、TAE LEE、Natalia D
・韓国チーム: ク・スギョン、ソルジ、キム・テヨン、ホン・ジユン、イ・スヨン、カン・ヘヨン、チャ・ジヨン
・司会: シン・ドンヨプ
・芸能判定団: Shin、歌心りえ、南野陽子、ソル・ウンド、チョン・スラ、キムスチャン、Juni、Masaya、竹中雄大、カンナム、リン、チョン・ユジンの12名
日本側(6名)
・南野陽子
・歌心りえ
・竹中雄大
・Masaya(KaWang)
・Juni(KaWang)
・Shin(KaWang)
韓国側(6名)
・ソル・ウンド
・チョン・スラ
・キム・スチャン
・カンナム
・リン
・チョン・ユジン
投稿:2026年6月7日
シンガープロ 安藤秀樹
