2026日韓歌王戦 第2回 観戦レポート
2026年5月3日、BSフジで放送された「2026日韓歌王戦」第2回を視聴した。
今回は前回歌唱していない日韓4名による「査定戦・100秒戦」から始まった。その後、待望の本選「1回戦」へと突入する内容だった。
査定戦・100秒戦(前回の続き)
最初に登場したのは韓国チームのク・スギョン。
パク・ワンギュの名曲「千年の愛」を、地鳴りのような爆発的高音で歌い上げ、会場を震撼させた。TAE LEEが「100万ボルト級のパワー」と称したその歌声は629点を獲得。まさに「無名歌手の反乱」を印象づける圧巻のステージだった。
対する日本チームからは、"大阪の姉御"ことTAE LEEが登場。BoAの「VALENTI」を華麗なダンスを交えながら力強く歌い上げ、韓国チームも思わずノリノリで踊り出すほどの熱唱を披露した。「大阪の姉御よ」とホン・ジユンに称されたTAE LEEの得点は649点。暫定1位のチャ・ジヨンにはわずかに及ばなかった。
次の韓国チームのカン・ヘヨンは、チン・ミリョンの「アハ!」を愛らしい兎のダンスとともに披露し、会場を盛り上げた。BON.井上も一緒に踊り出すほどの楽しいステージだったが、得点は541点にとどまった。日本チームのBON.井上が50点、下北姫菜が65点と辛口採点をつけており、コメントメンターからも「厳しすぎる」と声が上がった。
最後の100秒戦は日本チームのNatalia D。宇多田ヒカルの「First Love」を、得意のダンスを封印して純粋な歌唱力のみで勝負した。「洋楽アーティストみたいな歌い方」と韓国チームが驚きの声を上げ、「滅茶苦茶いいですね」と東亜樹も感嘆した。しかし採点は585点と伸び悩み、Natalia Dは悔しそうな表情を見せた。
日韓両チームのトップ7全員の歌を聴いた結果、査定戦MVPはチャ・ジヨンが獲得した。何度も感謝のお辞儀をするチャ・ジヨンに、日本チームも惜しみない拍手を送った。
本選スタート!1回戦「1対1 速攻選抜戦」
前哨戦を終え、いよいよ本選の幕が上がった。両チームとも衣装を新調し、新たなスタイルで登場。
本選開始を告げる司会シン・ドンヨプの力強い宣言とともに、会場は一気に熱を帯びた。
そこで最大級のサプライズが起きた。なんと、日本の伝説的歌姫・中島美嘉がスペシャルゲストとして紹介されたのだ。会場は騒然となった。「どうして中島美嘉さんがここに!信じられない」とカンナムが膝まずいて挨拶するほど、出演者全員が憧れの存在であることが伝わってきた。
本選1回戦のルールは「速攻選抜戦」。その場で対決相手を指名する過酷な形式だ。3回戦を行い、先に2勝したチームが優勝する。判定は会場で観覧している韓国側100名と日本側100名の応援団の投票で決まる合計200点満点だ。
第1戦:荒川夏蓮 対 イ・スヨン
くじ引きで先攻となった日本チームから手を挙げたのは、最年少の荒川夏蓮。対する韓国チームはイ・スヨン。それぞれのチームの最年少同士の対決となった。
荒川が披露したのは松原みきの「真夜中のドア〜Stay With Me」。シティポップを代表するこの名曲を、荒川は年齢を感じさせない洗練されたパフォーマンスで歌い上げた。「うますぎる、やばい」と会場が沸き、韓国チームも総立ちでノリノリになるほどだった。
対するイ・スヨンは、韓国伝統音楽とヒュージョンを融合させたキム・テゴンの「望夫石」を披露。座った状態からゆっくりと立ち上がり、手に旗を持ちながら迫力のある歌声をとどろかせると、11歳とは思えぬダイナミックな歌いっぷりに会場が震えた。さらに歌唱後には大型のチャングを力強く叩き、仮面ダンサーたちとともに圧巻のステージを飾った。「今のは一体何だったの?」と荒川が呆然とするほどの衝撃だった。
結果はイ・スヨン110点、荒川夏蓮90点で韓国チームの勝利。「韓国1対0日本」となった。
第2戦:キム・テヨン 対 東亜樹
続く対決はキム・テヨン対東亜樹。
「若ベテランバトル」と称されたこの一戦、先攻の韓国チーム・キム・テヨンはソン・ガインの「アサダル」を歌唱。透き通るような高音と魂を込めた歌いぶりに、荒川は両手で口元を覆い、Natalia Dは泣きそうな表情で見入った。「まるで音源だわ」とク・スギョンが称えるほどの完璧な歌唱だった。
対する東亜樹は、真山一郎の「河内の次郎長」という王道の演歌で真っ向勝負。白いワンピース姿でド演歌を堂々と歌い上げるギャップが印象的で、伸びやかでコブシの効いた歌声が随所に光った。「ベテラン歌手みたい」と韓国チームが驚く中、「次郎長や」と歌い上げた場面では盛大な拍手が巻き起こった。
結果は東亜樹129点、キム・テヨン71点で日本チームの逆転勝利。「韓国1対1日本」となった。韓国側の審査員からも47点が東亜樹に入ったことが、その歌唱力の高さを物語っていた。
この一戦の選曲の妙は、お互いが相手国の伝統的な「心」を敬意を持って歌い上げたという点にある。韓国人が韓国の魂を、日本人が日本の魂を真正面からぶつけ合った真剣勝負であり、単なる歌の競演を超えた日韓の文化交流の象徴的な場面だったと言えるのではないだろうか。
第3戦:ク・スギョン&カン・ヘヨン 対 永井愛実
次の対決は、韓国チームからデュエットのク・スギョン&カン・ヘヨン対日本チームの永井愛実という異例の組み合わせとなった。日韓の団体戦であることを考えれば公平な枠組みだが、視聴者としては驚かされた。
韓国デュオはイウナの「振り返らないで」を背中合わせのポーズから始まり、それぞれの花道を歩きながら圧倒的な存在感を放つ歌唱で会場を席巻した。
対する永井愛実は、バックダンサー4人を従えてKARAの「Pretty Girl」を笑顔全開で披露。かわいらしい歌声と弾けるような笑顔で会場を幸せな雰囲気に包んだが、結果はク・スギョン&カン・ヘヨンの137点対永井愛実の63点で韓国チームが勝利。「韓国2勝・日本1勝」となった。
第4戦:BON.井上 対 ソルジ
日本の第3代歌王BON.井上対、完全無欠のディーバと称されるソルジの対決。
先攻のBON.井上が選んだのは中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」。しかもオリジナル歌手・中島美嘉本人の目の前で歌うという緊張感の中、「開け放した窓に……」と歌い始めた瞬間、会場から「うわー!」と大歓声が上がった。「Clap your hands!」と高らかに歌いながら花道を歩き、会場全体を手拍子で巻き込んだそのパフォーマンスは圧巻そのものだった。
対するソルジが選んだのは、奇しくも同じ中島美嘉の「雪の華」。心に染み入る丁寧な歌唱で、会場を静かな感動に包んだ。歌い終えた中島美嘉は立ち上がり、「この2曲は20年以上歌い続けてきた曲です。国を超えていろいろな方に届けていただけることが、本当に感謝しかなく、今、泣きそうでございます」と感謝の言葉を述べた。
BON.井上の激しく力強いパフォーマンスとソルジの静かな美しさ、まったく対照的な戦いだったが、結果はBON.井上164点対ソルジ36点という圧勝。「韓国2対2日本」に追いついた。
第5戦(スペシャルマッチ):パク・ソジン 対 竹中雄大
ここで番組が用意した驚きの演出が炸裂。コメントメンターとして出演していたパク・ソジン(韓国現役歌王)と竹中雄大(日本現役歌王)がまさかの直接対決に。「こんなことあるの!」と両チームが騒然となった。
竹中雄大はDAY6の「You Were Beautiful」を韓国語で歌唱。澄んだ声でのびやかに歌い上げる姿に、荒川が感極まって口元を覆い、韓国チームもリズムに合わせて体を揺らしながら声援を送った。
対するパク・ソジンはナフナの「歳月を枕にして横たわった一切れの雲」を直立不動で歌い上げ、太く奥深い歌声で聴衆の魂を揺さぶった。
結果はなんと100対100の引き分け!「やらせじゃないですか!」とカンナムが詰め寄るほどの衝撃的な結末に、会場は爆笑と驚嘆に包まれた。これで「韓国3対3日本」の同点となった。
第6戦:チャ・ジヨン 対 Natalia D&下北姫菜
いよいよ佳境。韓国チームから査定戦MVPのチャ・ジヨン、日本チームからNatalia Dと下北姫菜の2人が登場した。
チャ・ジヨンが披露したのはチェ・ジニの「天上の再会」。深い哀しみを帯びた歌声が静かに始まり、サビへ向かうにつれて天を突き抜けるような圧巻の高音が会場を制圧した。「全身全霊」という言葉そのままの熱唱に、会場全体が飲み込まれた。
対する日本チームはMISIAの「アイノカタチ」をデュエットで。下北が優しく歌い出し、Natalia Dが力強く受け継ぐ。「動」と「静」のコントラストが美しく、リンが涙を流すほどの感動的なステージだったが、結果はチャ・ジヨン135点対日本ペア65点で韓国チームが勝利。「韓国4対3日本」と韓国がリードした。
第7戦(最終戦):ホン・ジユン 対 TAE LEE
現在のスコアは韓国4対3日本。ここで韓国が勝てばチームの勝利、日本が勝てば引き分けという運命の一戦となった。
TAE LEEが歌ったのはイ・ウンミの「恋人がいます」。韓国の国民的名曲を、魂をぶつけるような全身全霊の歌唱で届けると、会場はこの日最大の感動に包まれた。ホン・ジユンも「いいね……」と思わず呟き、会場全体がTAE LEEの歌声に酔いしれた。
対するホン・ジユンはチャン・ユンジョンの「送人」を披露。切なさが滲む繊細な歌声と情感あふれる表現で、東亜樹は「鳥肌が立つ……」と腕をさすった。チャ・ジヨンも立ち上がり「最高よ!」と称えるほどの熱唱だった。
しかし結果はTAE LEE151点対ホン・ジユン49点という大差でTAE LEEの勝利。韓国側の審査員からも過半数の票がTAE LEEに流れるという衝撃の結末に、日本チームは総立ちで「TAEさんがやった!」と歓喜した。一方、当のTAE LEE本人は「えっ?」と信じられない様子で呆然としていた。最後は2人が歩み寄り、固く抱き合って互いを称え合った。
これで1回戦は「韓国4対4日本」の引き分けで終了!会場は今日一番の歓声と拍手に包まれた。
中島美嘉 特別ステージ
1回戦の幕が降りた後、中島美嘉がファン待望の「桜色舞うころ」を披露。
オリジナル歌手ならではの深みと情感で歌い上げた一節一節に、下北姫菜は目を閉じ、荒川は涙を浮かべ、ホン・ジユンは胸に手を当てて聴き入った。日韓の枠を超えた至高のひとときだった。
まとめ
第2回は、査定戦の続きから始まり本選1回戦が「4対4引き分け」という劇的な結末で幕を閉じた。
それぞれのチームの最年少同士の対決となったイ・スヨンの圧巻パフォーマンス、東亜樹の演歌対決勝利、BON.井上の圧倒的な歌唱、そしてTAE LEEの奇跡的逆転と、見どころが尽きない濃密な放送だった。また、パク・ソジン対竹中雄大のまさかの引き分け、日本を代表する中島美嘉のゲスト出演など、番組の演出の巧みさも際立った。
次回の「第2次戦」では、ついに決着がつくのか。両チームの意地とプライドがぶつかり合う「1曲バトル」が待っている。5月10日(日)午後1時放送、お見逃しなく!
投稿:2026年5月7日
シンガープロ 安藤秀樹
